韓国 プルム学校の実践
【競争教育ではない韓国のプルム教育】
韓国の教育というと、日本以上に受験戦争と学歴主義の問題が指摘されますが、忠清南道洪城郡の農村部にあるプルム学校は競争原理を超えた韓国のオルタナティブ教育実践として、最近注目されています。
また、庶民のための教育 (popular education) として、東アジアに誕生したフォルケホイスコーレ(北欧の国民高等学校・準大学)のような存在になっています。
教育実践や地域とのつながりでは、草の根の地域づくり・学校づくりとして注目されており、環境教育や持続可能な生態系づくりの実践の場として、韓国内外からの視察も多くなっています。
日本の有機農業の運動やキリスト教系学校との関係も深く、韓国の中では早くから合鴨農業などにとりくみ、有機農業の実践の場として評価されるようになっています。
さらに、地域づくりの協同組合活動(生協、信用組合、医療生協、生産協同組合、農事組合など)や社会的連帯経済の実践の取り組みも注目されています。
【韓国現地視察】 2023年秋以降に予定しています
韓国の社会的経済組織とプルム学校周辺視察
歴史博物館の見学も予定
2023年9月 オンライン・プレ企画予定
プルム学校について、長年研究を続けてきた尾花清先生(大東文化大学名誉教授)にプルム学校の歴史と実践について、韓国の歴史や教育事情と日本とのつながりなど、3回にわたりお話を伺いました。
「生態農業を軸に、地域住民を主体とした地域づくり」など
※現地の映像を上映予定です(30分程度) 当面中止です
Poolmoo Community College for Ecological Agriculture
in 1958, the Poolmoo Agricultural Technology High School is opened for the mission of growing Christians, guardian of the rural and citizen of the world.
But after graduating high school it is not easy to settle down rural. In 2001, theref ore 2 years poolmoo community college course begins.
農業高等技術学校
1学年1クラス25人程度で、全校で80人ほどの少人数制。実践的な教育を行なっている。教員は元大学教授や大学院卒者なども。
同学校・専攻部
印象としては、日本の農業大学校や欧米のコミュニティカレッジのような存在。学生全体で20名程度です。(日野・韓国地方自治視察参加者)
カッコル保育園
プルム学校グループの一つ。地域住民の参加で1979 年に設立。地域での遊びや様々な経験を重視する保育を実践している。
パルマク図書館協同組合
プルム学校の近くに、地域で利用できるプルム学校創立50周年を記念してつくられた洪東パルマク図書館があります。みんなが協力して設立した「協同組合」立の図書館です。
組合員は約200人。
講演会や講座なども実施。
子どもたちや地域の大人も利用する社会教育施設でもあります。