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​独自の教育実践から社会的企業、住民参加の連帯へ

無教会キリスト教派の流れをくむ、プルム学校(プルムとは「ふいご」のこと)は1958年に創立されました。現在は高等学校に相当する農業高等技術学校と専攻部(大学校やコミニュティカレッジのような存在)のある全寮制の学校です。教育の目標は「共に生きる平民」で、競争原理をこえた共生や共同を大切にしています。
プルム学校の取り組みは地域社会での住民参加型の社会的企業組織、協同組合や信用組合、医療生協、有機農業協同農場、出版組合、学童協同組合などの誕生へとつながっていきます。

​先生たち
​韓国プルム学校 Web page
【尾花先生の著作より】 尾花清「韓国プルム学校の生態共同体づくりの今日的局面」(月刊「教育」2003年11月)
「1958年4月23日、国土のほとんどが焦土と化した朝鮮戦争からの復興の渦中にあった朝鮮半島中部の過疎地の田舎、忠清南道洪城郡洪東面に村で初めての『中学校』ともいうべきプルム高等公民学校が開校された」(尾花・同書P.75)(中略)「創立者の一人李賛甲(イチャンガップ)は、入学式で『新たなる教育の理想』と題したあいさつをおこなった」(尾花・同書P.75)(中略)
「李賛甲は、朝鮮が日本の植民地支配の下にあった時に内村鑑三から直接教えを受けた金教臣を師とあおぐ無教会キリスト教徒だった。」(尾花・同書P.76)(中略)「2001年までプルム農業高等技術学校の校長を務め」(専攻科の校長も務めた)「洪淳明は次のようにいっている。『キリスト教主義にたつプルムは、聖書が人生の意味と価値にかかわる単純明快な基準となると信じ、かつて金教臣が“聖書の上に朝鮮”と願ったように、“聖書の上に教育”を打ちたてることをめざしています。(中略)韓国教育は(中略)普遍的な心理、人権、平和、生態(保全−尾花)など人間教育をとおしたよりよい社会の再建のために』行わなければならない」(尾花・同書P.76)(中略)「プルム学校はキリスト教主義を掲げて教育の自主性を追求した初期五山学校の伝統を継承して(中略)自生的な韓国の教育をめざした独自の学校づくりと地域共同体づくりを展開してきた」(尾花・同書P.76)
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